企画展:「ル・コルビュジエ 音楽を描く」
紹介する作品:ル・コルビュジエによる絵画、参考写真など32点
開催趣旨:
ル・コルビュジエが描いた題材は多岐にわたり、年代とともに変化しています。1920年代は卓上の静物画を描き、20年代末からは石や骨、貝殻といった「詩的なオブジェ」を描き、やがて女性が中心的な題材となります。そして、第二次世界大戦後には自分が作り出した抽象的なモチーフが加わります。 そんななかで、音楽的な内容が描かれた作品が多いのはル・コルビュジエの絵画の特徴の一つでしょう。その背景には、音楽に囲まれて生まれ育った彼の環境が大きく影響しているのかもしれません。
今回の展示では、ル・コルビュジエが描いた、楽器や歌、ダンス、リズムといった音楽をテーマにした作品をご紹介いたします。 本展を通して、ル・コルビュジエにとって音楽はつねに身近にあったことを知っていただき、音楽から彼の建築や絵画制作の発想が生まれたことなどについて、関心をもっていただければ幸いに存じます。