世界文化遺産
ギエット邸
Maison Guiette

ベルギーに現存する唯一のル・コルビュジエの建築作品で、画家であるルネ・ギエット氏のためのアトリエ兼住宅である。(ベルギーでは、1958年のブリュッセル万博でパビリオン《フィリップス館》を手掛けたが会期終了後撤去されている)
間口9メートルで奥行が深い細長い敷地に建ち、前面は道路に面しているが、住宅後ろには庭が広がっている。
平面は1対2の2倍正方形を基準に、黄金比なども用いてデザインされている。
玄関側のファサードと庭側のファサードは、ちょうど上下反転したデザインになっている。
居間を1階に置くことが望まれたため、ピロティは用いられていない。
ル・コルビュジエのスタジオの特徴である高い天井高を、3階上部を吹き抜けにすることで実現している。
「シトロアン型住宅」の発展形である。
