ギャルリー・タイセイ展覧会
ル・コルビュジエと大西洋

会期:2011年11月10日(木)~2012年4月21日(土)

開催趣旨

20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエ(1887~1965)は、生涯海を愛してやみませんでした。彼はフランスの大西洋沿岸を訪れては、絵画を描き、住宅建築や都市計画のプランを手がけました。また大西洋を渡って、北米、南米で講演旅行を行い、都市計画や大型プロジェクトに携わりました。

大西洋は、ル・コルビュジエに自然との調和について考えるきっかけを与え、新しいフォルムの表現を促し、彼の創作活動にインスピレーションを与える源となりました。

今回の展示では、ル・コルビュジエが愛した大西洋と、その海沿いの街、そして、それらの地で彼が手がけた作品をご紹介します。

本展を通して、ル・コルビュジエの新たな一面に気づいていただければ幸いです。

フランス西海岸

ペサックとレージュ 「フリュジェス氏の住宅群」
1920年代 労働者向けの小住宅群
アルカション湾(おもにピケ)
ル・コルビュジエがバカンスを過ごした女性をテーマに絵画を描く
レ・マトゥ 「六分儀の家」
木材と石を使った住宅 自然との調和を考える
ラ・ロシェル=ラ・パリスの再開発計画
港を含む街の再開発
ナント・ルゼ 「ユニテ・ダビタシオン」
池を越えて船に乗り込むようなエントランスが特徴
ブルターニュ(トレギエなど)
独特の文化と自然 奇岩を描いた ここのアトリエで彫刻を制作

大西洋を越えて

大西洋航路の大型客船、飛行機、飛行船
ユニテの発想源となった客船、空からの視点を提供した飛行機と飛行船

アメリカ合衆国

ニューヨーク 「国連本部」計画
建設委員に選ばれるも実施には加われず
ロングアイランド
芸術家たちとの交流 壁画と砂の彫刻
ボストン 「カーペンター視覚芸術センター」
北米で唯一実現した作品

南米

リオ・デ・ジャネイロ
景観を生かした都市計画の提案 ファヴェイラに興味をもつ
サンパウロ、サントス港
都市計画案の提示
ブエノスアイレス
都市計画案の提示
ラ・プラタ 「クルチェット邸」
診療所兼住宅 中庭をまたぐスロープで両者をむすぶ 光にあふれた空間

展示物

写真パネル 80点
ル・コルビュジエによるスケッチ、図面(複写)22点
模型3点
その他

展示作品の画像