エスプリ・ヌーヴォー館の静物

エスプリ・ヌーヴォー館の静物
1925年の「国際装飾芸術博覧会(通称:アールデコ博)」に、ル・コルビュジエは《エスプリ・ヌーヴォー館》を建てて参加します。建物内部はモデルルームとなっており、リビングルームには、ル・コルビュジエをはじめ、オザンファン、レジェ、グリスの絵画作品、リプシッツの彫刻作品が展示されていました。 本作は「エスプリ・ヌーヴォー館の静物」というタイトルですが、当初展示予定だったピカソとブラックの作品が2日間しか借りられなかったため、急遽、本作を展示したという経緯があり、その後、このタイトルがつけられました。ル・コルビュジエは建築に重きを置くため、このころにはすでに絵画の公表を控えていました。厳格なピュリスム的構成から少し離れて、個々のオブジェが安定して温かみが感じられるように変化しています。
- カテゴリー:
- 絵画/油彩
- 年代:
- 1924
- 技法:
- 油彩、カンヴァス
- サイズ:
- 810 × 1000 mm
- 所蔵:
- ル・コルビュジエ財団
