水差しとコップ―空間の新しい世界

「ピュリスム」から離れたル・コルビュジエの絵画は徐々に変化していきます。1926年に描かれた本作もそれまで同様、卓上の静物画が描かれていますが、その表現には繊細さは消え、オブジェが存在感を増しています。瓶の形は膨らみ、コップの縦の溝は蛇腹のように表現され、平面的に塗り分けられた色面が縦横に画面を分割することで、幾何学的な画面構成が分かりやすく表現されています。

カテゴリー
絵画/油彩
年代
1926
技法
油彩、カンヴァス
サイズ
1000 x 810