水差しとコップ―空間の新しい世界
ピュリスムから徐々に離れていく時期の作品。1925年に雑誌『レスプリ・ヌーヴォー』を廃刊し、オザンファンとル・コルビュジエの交友も終わりを迎えた。同じころから、ル・コルビュジエの絵画に登場する静物がそれまでの細く繊細なものから、少しずつ丸みを帯びてくる。この作品ではボトルの形に膨らみが感じられる。それは幾何学的な円形ではなく、フリーハンドの丸みであり、以後のル・コルビュジエの作品の特徴的な表現となる。
- カテゴリー
- 絵画/油彩
- 年代
- 1926
- 技法
- 油彩、カンヴァス
- サイズ
- 100.0 x 81.0