ラテン・セイルのボート
コルビュジエは20代でヨーロッパ各地を旅し、図書館に通い、建築家のアトリエで働き、建築家となるべく修業の年月を過ごします。1907年には初めてイタリアを訪れます。その後、1911年に半年ほどかけて各地を巡った「東方への旅」では、東欧からバルカン半島、トルコ、ギリシャからイタリアを訪れました。 こうした旅のなかで、山育ちの彼は初めて海を見ます。地中海、エーゲ海が彼の最初の「海」体験でした。 この水彩画で描かれている「ラテン・セイル」とは「大三角帆」ともいわれ、最も古くから存在する縦帆の一種です。小回りが利くことから、主に地中海で利用されました。
- カテゴリー
- 素描
- 年代
- 1911
- 技法
- 素描
- サイズ
- 232x290
- 所蔵
- ル・コルビュジエ財団