顔のあるコンポジション

三日月のような形の横顔の女性が指先をよじったように組み合わせて佇んでいます。このポーズは毛糸玉とともに描かれることがあり、そうすると、ギリシャ神話に登場する糸玉をテセウスに渡すアリアドネを暗示しているかもしれません。実際、「アリアドネとパーシパエ」というタイトルの作品で描かれる女性は本作と同じポーズをとっています。また三日月のような横顔は、やはり「月の巫女」アリアドネを思わせます。No.158「女のいるコンポジション」とほぼ同じ内容です。

年代
1956
技法
グアッシュ、チョーク、鉛筆、紙
サイズ
430 x 340