「知られざるコル」から女のいるコンポジション

牡牛と女性が並んで描かれている。これらは、白い牡牛に姿を変えたゼウスとエウロペのカップルであろう。ギリシア神話の世界は荒唐無稽である。エウロペはゼウスとの間にミノス、ラダマンテュス、サルペードーンの3人の子どもをもうける。長じてミノスはクレタの王となり、その妻パーシパエはクレタの牡牛との間に半人半獣のミノタウロスを産むのである。画面左下には牛の足跡が描かれている。画面左側の石のようなものは、ル・コルビュジエが好んで描いたフォルムである。

カテゴリー
素描
年代
1956
技法
紙、鉛筆、チョーク
サイズ
340 x 425