こんにちは、カルダー

画面左に座る人物と、右側の星と足跡のような形によって構成されている。「こんにちは」と呼びかけられたカルダーについては、おそらくモビール(mobiles 動く彫刻)等で有名なアレクサンダー・カルダー(Alexander Calder)を指していると思われる。カルダーはル・コルビュジエよりも10歳ほど年下のアメリカ出身のアーティストだが、フランスで学び、フランスとアメリカを行き来して活動していたし、コスタンティノ・ニヴォラという共通の友人もいることから、二人は交流があったと考えてよいだろう。明快で色数が少なく、個々の物体がバランスよく配置された本作の構成は、カルダーの彫刻作品を思わせるものである。
所蔵:ル・コルビュジエ財団

カテゴリー
工芸/タピスリー
年代
1958
技法
タピスリー
サイズ
220.0 x 298.0