奇妙な鳥と牡牛

ル・コルビュジエは1937年に初めてタピスリーのための原画の制作を依頼され、タピスリーと関わることになります。戦後になって彼はP.ボードゥアンとともにオービュッソンのアトリエで本格的にタピスリー制作に取り組みます。彼にとってタピスリーは単なる壁を彩る壁掛けではなく、保温性と吸音性に富み、それ一枚で空間を決定づける、持ち運べる壁画でした。そのため、制作されるタピスリーはいずれも大きなサイズの作品ばかりで、床から立ち上がる壁のように掛けることを求めていました。本作では、牡牛のモチーフに加えて、鳥、組み合わされた手、顔のついた石などが表現されています。

カテゴリー
工芸/タピスリー
年代
1957
技法
タピスリー(=壁掛け)ウール織物
サイズ
2180 x 3600