「直角の詩」から B-3

ル・コルビュジエがマルセイユで手掛けた《ユニテ・ダビタシオン》のフォルムが簡略化されて描かれています。それは「手かせ足かせから解放された~人間の家は自然の中に立つ 完全装備で 大地と親密に交わりながら 四方の地平線に胸を開きながら」(詩画集『直角の詩』)。《ユニテ》は単なる集合住宅ではなく、大規模でいくつもの機能を内包しています。新しい時代の新しい人間の家を完成させることができたことはル・コルビュジエにとって誇らしい仕事の一つとなりました。そしてそこには「注意深げなふくろうが すすんで とまりにやって来た」(同上)のです。ふくろうは智恵の象徴です。
- カテゴリー
- 版画
- 年代
- 1955
- 技法
- リトグラフ
- サイズ
- 420 x 325
- 所蔵
- 西美寄託