「直角の詩」から B-2
ル・コルビュジエは「モデュロール」という独自の尺度を編み出しました。身長183センチの人間を基準に、文字通り「モデュール(基準の尺度)」と「ノンブル・ドール(黄金比)」を組み合わせた尺度で、これを使うと、人にとってちょうど良いサイズで、バランスがよく、居心地良いと感じる空間を作り出すことができます。「あまたある数字の中の一つの数字との出会いが 人間をこの道具の虜にした」「人体が納得のいく実態として選んでいるということ」「数字・・・それはプロポーションだ!」(詩画集『直角の詩』)と書いています。この絵では自然界に潜む黄金比を象徴する巻貝と、モデュロールを象徴する人物「モデュロール・マン」が描かれています。
- カテゴリー
- 版画
- 年代
- 1955
- 技法
- リトグラフ
- サイズ
- 420 x 325
- 所蔵
- 西美寄託