「小さな告白」(打ち明け話)から 6 宇宙進化論

版画集『小さな告白』の中から、「宇宙進化論」というタイトルが付けられた1枚。水平線の上方には翼を広げたようなフォルムが描かれ、下方には丸い穴を二つもつ不定型なフォルムが描かれている。水平線上を飛ぶ鳥のようにも見えるが、牡牛の角の変形と見ることもでき、下半分は牡牛の目もしくは鼻孔部分と見ることもできる。ル・コルビュジエが毎夏を過ごした《休暇小屋(カップ・マルタン)》の玄関脇の室内壁に描かれたのは、これと同じ絵柄だが、着彩されていることで強い印象を与える。他に同じ絵柄のタピスリーも制作している。

カテゴリー
版画
年代
1960
技法
リトグラフ
サイズ
576 x 457 x H13